円安で海外ブランド製品が軒並みの大幅値上げ。
バッグも財布も時計も数年前のお値段から驚くほど高くなっている。
こんな時は為替の影響を受けない
国産ブランドで選ぶ!
品質の良い革、美しいステッチを使い、
きれいな仕事をしている日本製のもの
日本のレザーブランドはどこがいい?
おすすめのブランドを探してみました
よけいな話はいいので
おすすめブランドが知りたい。
というかたは 一気に
おすすめブランド5選へ
レザー製品で品質の高いブランドとして思い浮かべるのは?
ステレオタイプとなってしまっているのか、個人的な西洋かぶれなのか
レザー製品で品質の高いブランドとして思い浮かべるのは
フランスのエルメス、モラビト、
ベルギー王室ご用達のデルヴォー、スペインのロエベ
イタリアのベルルッティ、フェンディ、プラダ
イギリスではエッティンガー、マルベリー エリザベス2世のご用達はロウナーでしたよね
アメリカはバッグや皮革小物というより
ブーツやジャンパーかな
強いていうならコーチ。歴史は浅いけどザ・ロウもある・・・
日本のブランドが出てこないのは私だけ?
職人仕事なら日本は世界に通じるものが多くあるのに
レザー製品の分野で世界的に評価を受ける
日本ブランドの影が薄いように思う
日本ブランドが目立たないのは革を使う歴史が違った
イタリアでは2000年以上前古代ローマ時代からなめしの技術が発達し
フランスでもルネサンス以前からレザーを使う文化があり
江戸時代以降からようやく革を使うようになった
日本とは歴然の差があるようです
宗教・文化の影響で
そもそも動物を食することもなかった。
日本では古来、仏教の影響で殺生や動物の皮を利用を忌避する風潮があり
特に牛や馬は農耕や運搬に欠かせないため、食用することもなく
副産物としての革利用があまり進まなかった
戦国時代に武具や甲冑用の革はありましたが、なめしの技術は未発達で
渋や煙を使ったもので耐久性や美観に優れたものではなかったようです
そもそも革を使う歴史がなければ革をなめす、
革製品を作る技術が発展するわけがなかったのです
革加工で世界的な評価の高い国はどこ?
最初に「レザー製品で思い浮かべるブランドは?」
という問いは最終の工程でレザー製品を製造販売するブランドで
そのもとには上質な革を提供するサプライヤーの存在が重要です。
・原材料としての動物の皮の供給
・皮から革に加工して素材としての供給
レザー製品ができるまでにはその製造工程が
いくつもあり、それぞれ専門性をもって
分別されています。
原材料として皮の輸出国としては中国やアメリカ、ブラジルが量を争いますが
皮から革へなめす技術、染色、革の加工技術の高い国としては歴史のある
ヨーロッパ諸国が優勢です。
革加工で評価の高い国と特徴
イタリア
世界3大レザーと称される「イタリアンレザー」の産地。特にトスカーナ地方(サンタ・クローチェ・スッラルノなど)は植物タンニンなめしの伝統が有名。発色の技術、革の柔らかさ、仕上げの美しさで世界トップクラス
フランス
エレガントで上品な発色や、きめの細かさに定評。革を消費し製品を作り出す大規模メーカーが多数存在する背景に高技術な皮加工業者が存在する。
イギリス
ピットタンニング(槽に長期間浸ける)技術が有名。高級紳士靴や鞄用に耐久性の高い革を生産。
アメリカ
クロムエクセルやコードバンで世界的評価。耐久性とオイル感に特徴。
歴史は浅くても世界レベルになっていた日本のなめし技術
日本で本格的に革産業としての拠点が整ったのは、明治後半〜大正期。
第二次世界大戦後までは軍需や産業用が中心で革製品の日常的需要は乏しかったものの、戦後の高度成長期には自動車・家具・ファッション向け革需要が拡大し品質管理技術が向上していきます。
それにより栃木レザーや姫路レザーなど、植物タンニン鞣しや染色の精度は世界トップクラスの品質を誇れるようになりました。
また東京墨田区で生産される豚革。コードバン(馬革)は、海外の老舗ブランドへのサプライヤーとなっています。
良質なレザー製品を生むためのなめしの技術も世界に引け劣らなくなっていたのでした。
革製品メーカーの世界と日本の比較
世界のレザーブランドの歴史
ヨーロッパの多くのブランドは100年以上続く老舗で
もともと馬具や鞄工房からスタートしています。
1829年創業のデルヴォー
1837年のエルメス
1846年のロエベ
1854年のルイヴィトン
日本のレザーブランドの歴史
ながらく革製品を使うことのなかった日本においては
高級レザーバッグという文化がなく、
必要とする上流階級の人々は輸入品と定義されていたのです。
そのため、産業として発達することなく
その歴史はヨーロッパに比べて非常に浅く
ランドセルや革靴製造技術からバッグ製造に派生する形で
始まりました。
まずはメンズのビジネスバッグや皮革小物を制作し
他のブランドのOEM生産、海外ブランドのライセンス生産などの
裏方で製造することが多く、
自社でレーベルを持つことはめずらしいことでした。
創業年
1917年アジオカ
1935年吉田カバン
1935年大峽製鞄
1964年ソメスサドル
1965年土屋鞄製造所
1968年ナガタニ
2000年代から、メーカーも自社ブランドを展開するようになり
これまでの製造のみならず、企画、デザイン、自社販売を手掛けるようになっています。
品質で選ぶ 日本のレザー製品ブランド
今回ご紹介するのは、日本製のブランドということだけでなく自社で製造しているメーカーブランドから選んでいます。革の特性をよく知り、国内外から最適なものを選び、デザイン、製造までを行っているので商品に対する思いは欠けるところがありません。
また、大きな魅力として自社で作っているのでメンテナンスも不安がありません。
(Epoi) エポイ
Epoi(エポイ) 公式オンラインストア
ローンチは2004年
ライセンスブランドも多数持つ
老舗メーカーのアジオカが満を持して発表した自社レディースブランド
¥61,600 (牛革)
立体的なフォルムが魅力の2WAYワンショルダーバッグ
付属のショルダーストラップは垂らしたままでも
デザインになる丸紐仕様。
縦 16.0 × 横 28.0 × 厚さ 14.0
アジオカではユニセックス・メンズ向けのブランド GANZO も展開
こちらも職人のたがわない仕事を感じられるアイテムが揃っています。
GANZO ガンゾ
2003年スタート
WEBサイトのマガジンはものづくりに対する
熱い思いが伝わる興味深い話がたくさん
読むとますます製品を共有したくなります。
SLOW&CO スロウ
SLOW – スロウ 公式ECサイト | 革製のバッグ、財布 等の製造販売
2008年よりスタート
スロウというブランドネームは、移り変わりの激しい時流に流されず、
ゆっくりと独自の創作を追及するというスタンスを示す。
「自分たちが持ちたくなるモノを作る」という精神を原点に、
使うごとに味わい深くなるモノ、ゆっくり永く愛用できるモノを、
日本の職人技術を駆使して創作している。
¥77,000 (馬革)
本体には創業1951年の馬革を専門とするプロフェッショナル
https://store.slow-web.com/
新喜皮革(姫路市)のコードバンを使用。
原皮のほとんどがヨーロッパの農耕馬で、
下地は100%タンニン鞣し(フルベジタブル)を施し、
ナチュラルな素材感を体感いただくために天然のオイルで仕上げました。
既存のオイルコードバンと比較してもより本格的なエイジングを
ご堪能いただける逸品となっております。
横14×縦9.5×マチ2.0cm
SOMES SADDLE ソメスサドル
北海道開拓に貢献した馬たち
鞍や馬具の製造からスタートしています
背景はエルメスと同じ
宮内庁への馬具を納める唯一無二の存在
手厚いリペアのサービスはメーカーならではのもの
¥220,000 (牛革)
本体革に、フランスの老舗タンナー「HAAS社」製の
https://www.somes.co.jp/
カーフレザーを採用し、より上品な印象に仕上げました。
柔らかくしなやかな本体革に、馬具にも使われる堅牢な
ブライドルレザーが輪郭を描き、
全く相反する性質の革同士が互いの美しさを引き立て合います。
土屋鞄製作所 ツチヤカバン
TSUCHIYA KABAN™ 公式サイト — 土屋鞄製造所
1965年ランドセルメーカーとしてスタート
その後2000年に一般商品も手掛けるようになりました
¥74,800 (牛革)
柔らかな革を贅沢に感じられる、ふくよかなシルエットのトートバッグ。
https://tsuchiya-kaban.jp/
しっとりとした金具のきらめきが印象を引き締め、凛とした大人の雰囲気に。
縦26.5×横40.0×底マチ14.5cm
万双 マンソウ
ブランドの名前からも受ける頑なまでの品質の追求している
姿を体現するような製品。レディス向けの製品はいくつもありませんが
レザーの良さ、縫製や仕上げの厳しさを手に取って確かめてみたくなります。
特に10ミリの厚コバの財布は必見かと思います。
¥75,900 (国産牛革)
「クオリティの高い国産の革を使用した商品」のご要望にお応えすべく、
https://www.mansaw.net/
6年以上の月日をかけて開発した、万双独自の皮革「双鞣和地(そうなめしわじ)」を使用。
全世界でも10%に満たないタンナーでしか行っていない
「フルタンニン」での二度鞣しを、独自の配合で行っております。
これにより驚くほどのしなやかさと堅牢さを併せ持ち、
使い込むほど美しく進化する独特の表情は、この革ならでは。
上W45.0/底W40.0/H32.0/D13.0(cm)
今回おすすめしましたブランドは、輸入する革を使うものもありますが、いずれも日本で製作するMadeinJAPANのブランドです。ここ20年で大きく進化していました。想像以上に優れた製品を作っています。
カジュアルなものやジェンダーレスなトートバッグやショルダーバッグは機能的でラインナップも豊富です。ただ現在の需要に則しているためか、女性用のハンドバッグを手掛けるブランドが少ないように思いました。高級レザーバックは海外製品でないと手に入らないという、時代ではなくなっていました。気に入ったものがあれば、良心的な価格設定で、メンテナンスやリペアも安心なものを試してみる価値が大いにありそうです。
(番外編) 即買いしたくなるブランドを見つけました
墨田区で作られている日本のピッグスキンレザーを使って
製品化するブランドを探していてみつけた i ro se
2人のデザイナーさんでおしゃれなアイテムを
たくさん展開しています
誰かに、自分にプレゼントしたくなるものばかり
断腸の思いで2点だけ紹介いたしますが、
ぜひ i ro se のWEBサイトを訪れてみてください
i ro se イロセ
¥77,000 (豚革)
高品質なピッグスキンに職人が一つずつ丁寧に手作業で細かいシワを入れる行程を行い、丈夫で軽い和紙の様な風合いに仕上げています。
https://irose-shop.net/
歯磨きチューブのようなキーケース
底がメタルばねで開閉します
¥8,800 (牛革)
2025SS MameKurogouchi 沖縄ミンサードレス&ブラウス 求む!